Notion導入

Notionというアプリケーションがある。たまたま英語学習の過程で知ったのだが、どうやら超話題のアプリのようで調べてみればけっこう使っている人が多い。色々触ってみているうちにだいぶはまってしまった。このアプリ、できることの幅が異常に広いので一言で形容するのが難しいのだが、それくらい何でもできるアプリだというのはまず強調しておきたい。主な用途としては日記や仕事効率化やタスク管理やメモなどだろうが、自分好みにいくらでもカスタマイズできるので各々の工夫次第でどういう使い方もできる。できることの幅が広いのが特徴と言ったのはそれもそのはず。色々なアプリを使い分けて結局どれで何をすることにしたのか分からなくなってしまって元も子もない〜〜という問題意識から、全てを一つのアプリでできるようにしようとして作られたのがnotionなのだ。

 

二週間ほど前の暇な日ひょんなことからnotionをいじり始めたのだが、いつのまにか一日が終わってしまった。タスク効率化のために時間を費やしてタスクは一つたりとも進んでいないのには笑ってしまうが、翌日の進捗がすこぶる良かったので侮れない。こういうタスク管理とか日記の整理とかは結構好きなので、ほぼ趣味くらいのつもりで始めようかと思っているのだが、ひょっとするともう少し使い込んでみてもいいのかもしれない。ということで使い道について少し考えてみた。以下はその時の考えだいたいそのままコピペしたものだ。

 

 

完成形としては複雑すぎないことが継続するうえで重要だ。notionは色々なページを連携させられて一箇所でいじったら全体にも反映できるため、たとえばタスク一覧表のto doリストにチェックを入れたら日記に埋め込んだto doリストにも自動的にチェックがつくような感じで、かなり便利かつ面白い。これで動作が重くないのだからすごい。と、感動して調子にのると連携がかなり複雑になってしまって手に負えなくなる未来が見える。だからタスク管理や習慣管理を実施したとしても、日常的にいじる部分はごく簡単に済ませられるくらい、たまに休日にちょちょいと修正すれば十分くらいの状態にしておきたい、というのが理想的だ。

ごくシンプルにすることは簡単ではあって、日記もtodoも全てを一箇所に集めてしまって随時タグをつければ、自作のタグ(日記とかアイデアとか美味しい日本酒メモとか)によってフィルターをかけて日記だけメモだけ出して眺めるのも簡単だったりする。現状では大体こんな感じ。1~2日程度の使用でも良し悪しは感じていて、この形式を続けるとしたらタグの調整が必要になってくる苦労が思い浮かぶのだが、それ以上に自分好みのスタイルではないという違和感が最も大きい。

話が長くなっているが、要するに自分好みの完成形でありかつ日々さわるうえではシンプルな操作で済むようにしたい、という方針でnotion構築を考えている。

 

しかし、根本的な問題として、自分が何を必要としているのかが未確定であるというのがある。あくまで趣味的に始めていることではあるので、端的にいえばnotionを使いたくて使っているのが現状だ。だからたとえば日記を書こうと思ってnotionを始めたはいいが、めんどくさくなってアプリを消してデータ消滅という一番しょうもない結末はかなりありえる話になる。そもそも日記だって書きたいのかどうか微妙なラインだし、仕事習慣化についてもまだ入社していない段階であるからnotionを職場で開けるかも怪しい。そのためまずは僕の現在の状況を整理するところから始めて、必要あるいはやってみたいことをできるnotionを目指そう。

 

・日記

もともと気が向いた時に文章を書き連ねていて、それを日記がわりにしていた節がある。ので日記めいたものは続いているといえば続いている。今この文章を書いているのはscrivenerという文章作成アプリでたしか5000円くらいしたのだが、かれこれ五年以上使っていて気に入っている。あまり凝った使い道はしていないのだが、macとの相性がいいのか文章を打っていてほとんど固まらないし、超長文を書き溜めまくってても重くならない。日付を文書タイトルにしてその時に考えたものを雑多な文章にして溜め込んでいて、それを一年ごとに作り変えているのだが、一万字前後を書いたものがいくつもあっても問題ないのだからすごい。基本的に日記が書きたいというよりも文章じゃないと考えがまとまらないタイプなので、駄文ながら最低3000字くらいの文章が不定期で並んでいるため、日記というよりは思考の痕跡といった趣きである。結構気に入っていて今更他のに乗り換える気になれないことなので、これはscrivenerで続投する。

とすると、日記を書く必要がない……と思いきや、意外とそうでもない。別のアプリで日記を書いたり書かなかったりしているのだが、先週何があったのかなどを見返せるのが楽しかった。その日の満足度を五段階で評価する機能とかも使いこなせたら、自分の生活も変わったりするのかも?と思わなくもない。ここで着目したいのは記録の振り返りが現状できていないということだ。世に出したもの長文ならばけっこう練っているから愛着もあって読み返したりもするのだが、雑文はあまり読み直さない。思えば自分が何をしてきたのかを客観視する機会があまりないようだ。多分うんざりするほどだらけているのだが、それを直視したくなさすぎて雰囲気で過ごしているところがある。たとえば植物の勉強をしようと思ってできてない期間がわりとあったりするのだが、極端な話「わりと」が数日なことも数ヶ月なこともある。それくらいの粗さで過ごすのはゆとりとは違う。何より改善したいと自分で思うところなので、これはnotionに頼ってもいいポイントだろう。ということで

(!)記録を振り返る仕組みを作ろう

 

 

・やり忘れ防止

今の話に似ているのだが、やろうと意気込んでいたことをいつのまにかやらなくなっていることが多々ある。最近は柔軟ストレッチを欠かさずやっていて、他の「継続する技術」というアプリに尻を叩いてもらいながら、なるべく毎日やっている。できていることではあるのだが、あまり多くのことに目を配れないのが悩みのタネだ。特に、毎日やるとかじゃなく「週に3回くらいできたらいいな」くらいのことが一番やりづらい。具体的には文章で長文を書くことなどがちょうどそれで、毎日は辛すぎるが週に一回も書かないのは脳がダメになる感じがするから、そこそこの頻度で書いて考えるようにしたいと思っている。この習慣化が難しい。毎日リマインドするのはやらない日がサボってるみたいで鬱陶しいが、うっかりするといつの間にか何もせず一週間経過することなんかざらにある。

さらにめんどくさいことにtodoリストとかと言われると肩身が狭くなっていやだ。義務感でやることはやり忘れると自分への信頼を損なって自暴自棄ポイントが加算される。自分の向上心に寄り添った結果で自分を堕落させるのは本末転倒なので、義務っぽくなくできるようにしたい。加点方式での評価というか「できなくても一切問題ないけど、できたらひたすらすごい」みたいな。これ再現できるのか?

と、todoっぽくしたくない気持ちもあるが、普通に一週間以内にやらないといけないことなどは発生したりする。靴洗うとか銀行に入金するとか。todoにあたるものについてはリマインドするなり頻繁に目に留まるような仕組みができるとなおよい。これtodoにしろやりたいことにしろ、忘れないようにして今週どれくらいやってるか確認するというのができればいいのかも。

(!)週単位でやりたいこと(義務感なし)やtodo(義務)を忘れない・確認できる仕組み

 

・メモ

実を言うと僕はあまりメモをとらない。これで上手くまわっている、というわけではなく普通にただただメモをとらない。信念があるわけではなく上手くメモをとる習慣がついてないということだ。実際、メモは散らかってる。紙も好き好んで使うものだから余計に散乱する。ツイッターのツイートやいいねをメモがわりにすることもあるが、ツイートはまだしてもいいねなど一瞬で忘れ去る。覚えてた試しがないくらい。ということを踏まえると、紙は紙で頑張ってもらって電子機器でとるメモについてはnotionにまとめてもいいのかもしれない。

これも使って日が浅い範囲内での感想だが、こういうことしたいなと思ったときにメモする場所がすぐ思い至るのがけっこういい。scrivenerに書き留めることもあるが、出先だとkeepというメモアプリを使うことになり、ということがあると気持ちが分散してメモを書き始める初動が遅れたりするし、どこに何のメモがあるのかを結局覚えておかなくてはいけなくなるのもだるい。ここに書くぞと気持ちが定まることはそれだけでも効用は大きい。別にkeepでもよかったのだが、notionを見る習慣がつくのならこちらの方が見返す機会は大きいだろう。ちなみにnotionはPC・スマホiPadのどれからもアクセスできて、端末数の制限もないのでその辺の使い勝手も良好だ。

(!)メモの居場所を作る。それでいてメモは見返しやすいように目に付くようにする。

 

 

・仕事効率化

以前誰かのブログを見てtrelloというアプリを使って自分の勉強にとりいれたことがある。これはtodoをリストアップして、「一週間以内に済ませたいこと」「今日中にやらなくてはいけないこと」「今やっていること」「終わったこと」などのブロックを作って「~~を読む」などの項目をそれぞれの下に収納して、進捗状況に応じて所属を変更していくようなシステムだった。

これはtodoの整理を狙ったというよりも、やらなくてはいけないことが無数にあって気持ちが散らかっているせいで今やってることに手が付かないという思考の分散への対策として紹介されていて、今日すべきことが明確にわかっていれば今やることに集中しやすい、という話だった。これは僕にはあまりはまらなかったのだが、同様のことはnotionでもできる。で、やりたいかという話なのだが、ここまで手を出すと日々の操作やnotionの構造が複雑になっていきそうな気配がある。先に述べたように、そもそも職場でnotionを開けるかも微妙なので、これについては後ろ向きに検討として保留にしておこう。

 

 

・読んだものなどの記録

今までに色々な感想をまとめていたりする。日本酒のレビューや映画の感想やなんかだ。メモをnotionに一括化するならこれらも入ってくることになる。タグづけによって一目で何の感想かわかるのはありがたいが、どこに置くことになるのだろうか。必要なときに取り出せればいいので、検索に引っかかれば十分と考えてもよい。そうするとあえて埋もれさせるのも手だろうか。

表示方式やフィルターやソートを設定できるビューという機能があって、収納されているデータベース(メモなど)を目的別にピックアップして見やすく表示できる。これを用いて「感想」的なビューを一箇用意すれば十分だろう。むしろ日本酒の感想なんか毎日見る必要もないので、さっさと見えない位置にいってくれた方がノイズがない。

(!)諸々の感想など見返す機会の多くない記録は隠してノイズを減らそう

 

・勉強の進捗を考えるデータが欲しい

今一番熱心に勉強しているのが植物になる。今後はこれに仕事で必要なものの勉強とかも入ってくるのかもしれない。ここで問題に感じているのは、やろうと思っていることのうちどれくらいができていて、どれくらいが残っていて、今はどれくらいできているのか、全貌を把握できていないということだ。時間をかければできなくはないのだが、すぐ忘れてしまうし、進捗があったらそれでまた全貌を把握するのに時間をかけるのは面倒くさい。全貌がわからないから今日はここまでやるという目標を立てにくく、いつも「頑張れるところまで頑張る」という脳筋理論でやっている。初日とかはそれでけっこう進みはいいのだが、いつのまにかやらなくなってしまうので、期日と目標があるのはやっぱり大事だと思う。ということで、勉強内容ごとの進捗管理をしてもいいのかもしれない。

(!)やろうと思っていることの進捗状況や今までの成果、まだ手をつけていないことなどを一望できるようにしたい(これについてはまったく見通しが立っていないのでひとまず紙で進捗を整理しながらアイデア出しをしてみるのもいいかもしれない。)

 

 

 

ここまでの総括+α

 

シンプルな操作かつ自分好みのデザインとすることが大前提

(!)記録を振り返る仕組みを作ろう

(!)週単位でやりたいこと(義務感なし)やtodo(義務)を忘れない・確認できる仕組み

(!)メモの居場所となる。それでいてメモは見返しやすいように目に付く位置に置く。

(!)諸々の感想など見返す機会の多くない記録は隠してノイズを減らそう

(!)やろうと思っていることの進捗状況や今までの成果、まだ手をつけていないことなどを一望できるようにしたい

 

といったのが現状で入れ込みたい要素になる。書いた順は思いついた順ではあるが、ちょうど優先度順と考えてもよい並びだ。

してみると、まずは自分の日記を書いて記録を振り返るシステム作りが第一の作業になるだろうか。実際振り返れるようにしたところで何かが変わるのか半信半疑だが、これもやってみてということで。notionになれた人たちが自分の使っている様式を販売配布できる仕組みがあるらしい。色々いじってみたが綺麗にはできなかったという事情もあって、既成のものを使うのは手であろうと思う。幸い、notionの解説本にテンプレートのおまけをつけてくれているものがあったので、そちらで他の人の使い方を見つつ、テンプレートを活用していければと考えている。

 

 

 

 

以上が大体二週間前の文章。

それから結局毎日しっかり使っていてかなり重宝している。

構成としては日記・メモ・英単語帳の3本立てでこれに植物勉強用のページも追加しようかと画策しているところだ。

 

日記については、データベースで管理して毎日1ページ作成している。これは『Notionライフハック』という本の日記を参考にして、自分好みに少し調整している。ポイントはビューを使って一覧表示したときに満足度や一行程度の日記が見えてざっと振り返れるところ。さらに、習慣的にやろうと思っていること(柔軟体操や諸々の勉強など)のチェックボックスを用意して、これも一覧でざっと見れるようにしている。

変更点としては二つ。週に数回やればいいくらいのもの(運動や文章たくさん書いて考えるなど)についてはチェックボックスだとやってない日が目立って落ち込むので、マルチセレクションという形式でやったときだけ目立つようにしている。もう一つの変更点は日記のページ内にその日のto do や一週間のto doないしスケジュールを表示できるようにしているということ。今日のページを日付変更と同時に自動で作成するように設定しているので、週初めに予定を書き込んでしまえば今週の予定や進捗についての情報を毎日持ち越して確認できる。これで一週間という広めの視野の中で今日何をするかなどを考えられるので俯瞰しやすい。というのと、日記の中に入れてしまえば振り返りのきっかけにもなるし、当日はそのページさえ開けばなんとかなるため、けっこうスッキリした使用感になっている。これはなかなか気に入っている。メモに残すほどでもないことをメモしたりする欄も作ってあるので、to do を埋めたりメモを残したりしているうちに日記がもう完成しているのも手軽で使い勝手がいい。

 

メモ。先ほどの本の著者であるreiさんがyoutubeをやっているのだが、そこで出していた彼の弟のnotionの使い方を参考にしている。メモに自分なりのタグをつけてひたすら貯めるというだけで、弟さんは日記とかも全部ここにまとめているというのだから徹底しているのだが、僕にはそこまで割り切るのは難しかった。また、タグについてタグをつけて整理をするという二重構造をとっていて、これの旨みは正直わかっていないのだが、作ることはできているので先人に習って真似してみている。不都合はないのでまぁ引き続き使用感を見ていきたい。

これでけっこう便利なのは後で読もうと思ってたサイトなどもぽんぽんここに放り投げているからchromeのタブが大量になってしまうのを避けられる。また、なんとなくスマホを持っちゃった時や満員電車の中で本を開く余裕がないときなど、「暇な時」というビューを用意しておけば、とりあえず後で読もうと思ったもの一覧が出てくるので気が向いたものを読めたりしてけっこう都合がいい。何よりどんなシチュエーションでも「とりあえずnotionを開けば何かやることが見つかる」という状況になっているのがかなりいい。

 

英単語については、新しい単語を覚えたら習熟度と和訳とをタブで作って、ボードビューを用いているので覚えたらドラッグして隣の習熟度に移すということをしている。これで知らない単語や馴染みの薄い熟語などを覚えていける。

これも誰かyoutuberの使い方を見て記憶を元に参考にしたもの。というかその人の動画でnotionを知ったので個人的に恩が深いのだが、そのわりにちゃんと見返していないし英語もそんなにめっちゃ使っているといのでもない。が、まぁ滞っていた勉強を再開できたのは大きいということで。

 

植物の勉強については参考にならないだろうし、そもそもまだ動かしていないので割愛。

とりあえずこんな感じでnotionを運用している。仕事効率化みたいなものがけっこう好きで、日記みたいなものが溜まっていくのも楽しいし、自由度が高いものを自分好みに仕上げていくのが手軽なクリエイトって感じがして楽しい。notionいじるのを楽しめているからこそ、「to doのとこチェックつけたい!」みたいに、やらなきゃいけないことを楽しみに変えられていて、それ自体がけっこう大きな魅力であったりもする。というわけで2週間程度のnotionの使用感でしたとさ。